645 :
二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/25(水) 18:39:49.02 ID:
KQ5xjk6o ただいま。
ゆっくりだけど投下開始していきます。
646 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/25(水) 18:40:52.71 ID:oyL1QLI0
おかえりーーーーーーーー!!
■人物紹介
二宮 光輝:303号室。スレ主。映像関係会社勤務、ディレクターの卵。
新田 まりあ:302号室。スレタイの隣人。カレー屋でバイトする大学生で巨乳の彼女。2008年に悟と結婚予定。
油田 靖男:301号室。まりあと同じ大学に通う。ヲタだが意外に社交性あり。二宮の恋のライバルだったが今は渡辺を狙っている。
渡辺 彩:304号室。二宮の同僚女性。カメラマンの卵で二宮の仕事のライバル。
川田:二宮が尊敬するディレクター。キャバ好きの先輩。フリーランスだったが、会社を興した。
田畑:孤高の天才演出家。変人の先輩
大宮:会社でも怖いと評判のカメラマン、渡辺の先輩上司
白井:定年間近の女性プロデューサー
片桐:嘘つきプロデューサー
木下:「モーニングステーション」の局ディレクター
南:アホだけど根は良い上司
赤松:いやな上司。二宮のミスにより、6ヶ月の減給処分を食らう。
志村:二宮を嫌うフリーランスの先輩
■当時の年齢
二宮:23歳
渡辺:21歳
油田とまりあ:大学2回生
■時系列
1982年、二宮誕生。
1995年、二宮グレる。
1998〜2000年の間にある事件がおこって二宮更正・ガリ勉に。
2001年4月、4流大学入学。
2005年3月、4流大学卒業。
2005年4月、二宮、就職、憧れの一人暮らしを始める。
2005年8月、二宮、隣人まりあに告白。付き合い始める。
2005年12月、二宮の仕事量が尋常で無くなる。←今ここ!!
2007年1月、二宮、親友とモトカノの婚約を知る。
2008年、まりあと悟が結婚(予定)
■マンションフロアの見取り図(二宮作成)
(油田) (まりあ)
301号 302号
ーーーーーーーーーーーーー
303号(二宮)
廊下
304号(渡辺)
ーーーーーーーーーーーーー
「EV 「空中」
ホール」
まりあ部屋は正確に言うと隣ではなく向かい隣?
マンドクセーから隣で統一した。(二宮談)
憧れの1人暮らしで隣人に恋した
憧れの1人暮らしで隣人に恋した 2
憧れの1人暮らしで隣人に恋した 3
憧れの1人暮らしで隣人に恋した 4
憧れの1人暮らしで隣人に恋した 5
648 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/25(水) 18:43:09.78 ID:Ld8Iy2.o
続きwwktk
651 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/25(水) 18:46:32.32 ID:KQ5xjk6o
「ちょっと!片桐さん(コラ!オッサン)話が違うじゃないですか!」
会社への帰り道、俺は片桐さんに抗議をした。
今こんな仕事を受けてしまえば、旅日記もモーニングステーションも
共倒れする可能性がある。
しかもモーニングステーションも長尺物だ。
俺は長尺物を作った経験がない。
だから旅日記で、それを経験するつもりであった。
しかもモーニングステーションは新番組である。
新人の俺が手を出すような番組ではない。
「片桐さん。俺できませんよ!旅日記のDもするんです。来月は」
片桐さんは少し困った顔をしたが
「でも仕方ないだろ。ああなった以上は。旅日記は断れよ」
このオッサン、自分のことしか考えてないよ!
今さら白井の仕事を断れるはずが無い。
元々向こうの仕事が先なのである。
白井さんだって、俺のためにその週のディレクターは空けてくれているのだ。
コイツでは話にならん。
655 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/25(水) 18:53:51.93 ID:KQ5xjk6o
俺は会社に帰って制作デスクの松井さんに掛け合った。
表向きは松井さんが、制作スタッフの割り振りを担当しているのである。
(現実はPがDに声を掛けて、引き抜き合戦が横行している)
俺と松井さんと片桐さんで話し合いが開始された。
しかし松井さんも俺の話に、うんうんと頷くものの
「こうなったら二宮にやってもらうしかないですよ。
向こうの局Pも局Dもその気になっているし。
いまさら1回目は他のDで!というワケにはいきません」
この片桐さんの話に押され気味である。
なぜここに白井さんがいないんだ。
それもおかしいじゃないか!?
松井さんが決断が下さした。
「モーニングステーションは、手の空いている先輩が手伝うということで。
でもメインディレクターは二宮くんで行こう。」
ちょっとふざけるなよ!
そんな男気のある先輩がこの社内のどこにいる?
結局松井さんは、面倒な話をサッサと片付けたいだけなのだ。
話し合いはそれで終了した。
659 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/25(水) 18:57:06.50 ID:8RihgzUo
ひでぇな。おい。
662 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/25(水) 19:01:20.93 ID:KQ5xjk6o
こ・・・こうなれば・・・やるしかないのだ。
もし1つでも仕事がズレ込めば・・・。
これは大変なことになる・・・。
俺はそれを想像して少し震えた。
それから数日後、おふくろから電話があった。
「お正月は帰ってくるのかい?」
そうか正月休みか・・・。
いまの俺には休みなど頭になかった。
「うん。仕事忙しいから・・・。まだなんとも言えないよ・・・。」
「そうかい・・・。体は壊してないかい?」
おふくろは明らかにガッカリした様子だ。
引越し以来、実家には帰っていない。
やっぱりここは実家に帰って、親孝行をするべき時なのかもしれない。
「体は大丈夫だよ。やっぱり正月なんとかそっちに帰るよ。」
「そうかい。それじゃ美味しいおせち作らないとね〜。」
おふくろの声が一気に明るくなった。
おふくろはやっぱり俺の顔が見たいんだ。
俺だっておふくろの顔は見たい。
「もしかしたら行けない可能性もあるから、あんまり期待しないでね。」
そう言って電話を切った。
665 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/25(水) 19:07:00.35 ID:R2jJvwAo
なんかすんげーわかる
盆暮れなんて就く職によっては出勤日だよな
668 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/25(水) 19:18:01.30 ID:NGOc1mg0
プライベートな時間なんて皆無だな・・・
669 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/25(水) 19:18:53.68 ID:KQ5xjk6o
正月、実家に帰るのであれば
更に仕事のスケジュールをタイトにする必要がある。
当時の俺のスケジュールは
パブの台本→モーニングステーションのネタ探し→パブのロケ
→モーニングステーションの企画書作成→旅日記の今までのO.Aプレビュー
→川田さんのAD→旅日記の企画書作成→パブのオフライン編集。
このように色々な業務が重なりあって
なにがなんだか分からない状態であった。
隙を見つけては、別の仕事を詰め込み
また隙を見つけては、別の仕事を詰め込む。
こんな状態であった。
まさに八方塞がりである。
まるで今の宮崎県知事のような生活だ。
スケジュールは分単位である。1分も無駄にはできない。
しかし俺には、彼のようにスケジュールを管理してくれる人間はいない。
スケジュール管理も全て自分で行う。
当然寝ている時間は無い。
3日徹夜して3時間寝るような暮らしであった。
そして案の定、モーニングステーションを手伝ってくれる先輩などいなかった。
みんな自分の仕事で手一杯である。
それでなくても、新番組の1本目などという責任重大な仕事に
自ら関わってくる人間などいない。
新人の俺が、先輩を捕まえて「手伝って下さい」など、とても言えない。
俺は自分のデスクで寝てしまうこともあった。
さすがに誰も起こそうとはしない。
居眠りを注意させないオーラも、俺の体から出まくっていた。
もしそれを注意しようものなら
「んじゃテメーがやってみろ!」くらいは言い出しそうな雰囲気があったと思う。
677 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/25(水) 19:37:02.65 ID:KQ5xjk6o
もうダメ・・・。死んじゃうかもしれない・・・。」
その日も俺はデスクに突っ伏していた。
しかし寝てはいなかった。意識はある。
そんな時、旅日記のプロデューサーである、白井さんが声を掛けてきた。
「二宮くん大丈夫?随分大変そうだけど」
俺は姿勢を正した。
この人の前では、あまり疲れた姿を見せるわけにはいかない。
俺をディレクターに選んだことを不安にさせてしまう。
「はい。大丈夫です」
嘘だ。全然大丈夫ではない。
「旅日記・・・出来る?」
この仕事を下りるか?と聞いているのだ。
これが最後の蜘蛛の糸だ。
この糸を切れば、俺はカンダタになってしまうかもしれない。
初めての長尺物。
しかもそれが2本。
更に1本は新番組。
精神的な重圧だけでもハンパでは無い。
逃げたい・・・。
どうしよう・・・。
1秒間考えたあと
「出来ます。大丈夫です」
俺はそう答えていた。
682 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/25(水) 19:45:50.17 ID:KQ5xjk6o
元々は白井さんの仕事が先だったんだ。
それを別番組のために断ることが、俺にはどうしても出来なかった。
それに白井さんは、新人の俺に初めて長尺物を任せてくれた人だ。
その期待に応えたい。
「そう・・・。それじゃよろしくね。」
そう言って白井さんは消えた。
なんとかなるさ・・・。
このままのペースでやっていけば・・・。
なんとかなるさ・・・。
その夜も俺は、社内で企画書を書いていた。
すると携帯が光った。
メールだ。
差出人はまりあであった。
そういえば、何日まりあに会っていないだろう?
もう正確には思い出せない。
最後にメールを返したが、いつかも思い出せない。
完全に日にちの感覚は奪われていた。
「30日にぢっかにかぇります。。。それまでにぁぇますか??」
顔文字が無い。
まりあの心情が逆によく分かった。
685 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/25(水) 19:48:33.01 ID:QyKDDwDO
ああ…(´;ω;`)
694 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/25(水) 19:54:40.60 ID:ej26IAUo
これはまずい・・・
698 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/25(水) 19:56:03.12 ID:KQ5xjk6o
確か今日は・・・28日か・・・。
会うとすれば明日の夜しかない。
いまこの状況で、まりあに会う時間を割くのは危険だ。
その時間があれば、少しでも仕事が進められる。
正月には実家に帰る予定だし、仕事を進めなければ・・・。
しかし俺は
「明日の夜まりあの部屋に行きます」と
返信した。
俺はまりあが大好きなんだ。
本当に大好きなんだ。
彼女を大事にするって誓ったんだ。
仕事なんてまた徹夜で取り戻せばいい。
まりあから返信がきた。
「o(^−^o)(o^−^)o ヤッター♪まってるね☆⌒(*^∇゜)v ヴイッ」
俺はそのメールを見て少し幸せな気持ちになった。
まりあがいるから俺は頑張れるんだ・・・。
そして俺は企画書の続きに取り掛かった。
701 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/25(水) 19:58:56.54 ID:ej26IAUo
>>698
あーあ・・・ww
704 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/25(水) 20:02:18.89 ID:QqEk58.0
赤松、志村、南さんって今後も登場するの?
>>704
どうだろう?実際毎日会っているわけだから
(志村以外)俺が丁寧に書けば、いくらでも登場するよ。
ただそこまで丁寧な描写をするかは
今のところ分からないなぁ
707 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/25(水) 20:06:06.48 ID:KQ5xjk6o
次の日、俺は仕事をなんとか片付け
(といってもメドがたっただけで、なにも片付いてはいない)会社を出た。
時間はすでに22時30分になっていた。
十数時間ぶりに外気に触れた。
ひんやりとした風がやけに心地よかった。
電車に乗る。そのことすら少し懐かしい。
これじゃ定期も無駄だよな・・・。
ボーッとそんなことを考える。
電車の中では眠った。
たった3駅だが、今はその時間すら貴重である。
いま眠ると起きる自信がない。
携帯にタイマーをセットした。
駅に着いてマンションまでの道のりを歩く。
初デートをした川が見えてきた。
しばらく川を見つめながら、初デートを思い出した。
暖かくなったら、またここでデートをしような・・・。
その時には、きっと仕事もヒマになっているはずだよ・・・。
俺は心の中でまりあに話し掛けていた。
マンションに到着してエレベーターに乗り込む。
3Fのボタンを押してフーッと息をつく。
やっと帰ってこれたよ・・・。
俺は302号のインターホンを押した。
「はい!」まりあの声は既に明るい。
「俺です。光輝です。」
すぐにドアが開いた。
そこには俺が大好きなまりあがいた。
712 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/25(水) 20:10:48.94 ID:KQ5xjk6o
何日も見ていなかったまりあの顔を見た瞬間
俺はギュッと胸が締め付けれる思いがした。
初めてここでまりあに会った時を思いだしていた。
「おかえり・・・。光輝くん・・・。」
まりあの目が潤んでいた。
こめんね。
今までほったらかしにして。
こんなにもまりあが大好きなのに・・・。
「ただいま。まりあ」
俺がそう言った瞬間、まりあが抱き付いてきた。
油田・・・。頼むから今だけは部屋から出てくるなよ。
726 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/25(水) 20:19:34.18 ID:KQ5xjk6o
リビングに入ると、まりあがそばを作ってくれた。
今年は一緒に年越しができない。
それで少し早い、年越しそばを用意してくれた。
まりあはご機嫌でだった。
そんなに俺と一緒にいるのが嬉しいのか?
こんな俺みたいなヤツでも・・・。
「元日と2日は俺も実家に帰るね」
まりあにはまだ言っていなかった。
「そっかぁ!親孝行しないとね!」
当然まりあも俺が片親なのを知っている。
そして俺がおふくろを大事にしていることも知っている。
まりあはそんな俺の気持ちを大切にしてくれた。
そばを食べ終えた俺は
まりあが食器を片付けている間に、つい眠ってしまった。
ダメだと思っても、気がつけば眠っていたのである。
そばらくして目が覚めた。
なんだか頭がフカフカする・・・。
まりあは俺に膝枕をしてくれていた。
もう1度目を瞑った。
なんだか気持ちいいなぁ。
まりあは俺の髪の毛を撫でながら
「こんなにボロボロになって・・・。可哀想だね。光輝くん・・・。」そう呟いた。
俺はその言葉を聞いて、再び深い眠りに落ちた・・・。
716 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/25(水) 20:12:25.83 ID:ej26IAUo
渡辺の件はもう大丈夫だったのか?(仕事的な意味で)
>>716
結果的にいうと会社からの制裁は無かった。
Pを初め制作陣営の働きはハンパでなかったと思う。
そのお陰で再撮影で無事O.Aはできた。
でも二重ギャラの発生や、渡辺の精神状態を考えると
「無事」であったとは言えないかもなぁ。
739 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/25(水) 20:29:20.79 ID:KQ5xjk6o
今日はこれで終わりですね。
仕事しないとです。
それではみんなお疲れ様でした。ノシ
740 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/25(水) 20:29:46.14 ID:kAiU6rIo
>>739
おつかれっさま!
742 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/25(水) 20:30:30.65 ID:8RihgzUo
乙でした。
しかしまぁ気になるところでww
743 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/25(水) 20:30:50.90 ID:r/HynkIo
>>739
おつかれ!
次回の登場を楽しみにしてる
840 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 04:26:11.82 ID:L4Z7nEDO
二ノさんおやすみノシ
851 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 08:24:32.79 ID:MymFq6AO
おはよう
881 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 10:09:16.75 ID:WYfnSAso
第16章 帰省
大晦日。
その日の深夜も俺は会社で仕事をしていた。
さすがに大晦日の夜は誰もいないや・・・。
通常は深夜の時間帯でも
1人か2人は、仕事をしている人がいても、おかしくは無い。
しかし、会社的な仕事納めも既に済んでいて
さすがに大晦日の深夜まで、仕事をしている物好きはいない。
そう・・・。俺以外には。
俺は一息ついて外に出た。
コンビニでカップそばでも買って来よう。
少し寂しいけど、年越しの行事はしておこう。
会社に戻り、カップそばにお湯を注いで、TVのある部屋に行った。
画面では新年のカウントダンウンに向けて盛り上がっている。
薄暗い会社の一室で
1人カップそばの出来上がりを待つ、侘しさが込み上げてくる。
887 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 10:17:12.49 ID:WYfnSAso
新しい年まであと5分・・・。
俺は目を閉じて、今年の自分を振り返っていた。
色々あったなぁ。本当に色々と・・・。
おふくろと別れて、初めての1人暮らし。
まりあや油田との出会い。
入社早々に起こしてしまった大チョンボ。
でも川田さんがそんな俺を救ってくれた。
渡辺が隣に引っ越して来て・・・。
そうそう。まりあの誕生日!
あの時は焦ったよ。主役が来ないんだもんな。
でもあの日だったんだよね・・・。まりあと付き合ったのは。
初めてのデートで俺、川に落ちちゃったよ。本当にまぬけ。
次のデートの後か・・・。まりあと初めてキスしたのは。
その後は仕事が忙しくなっちゃって・・・。
そして大晦日の夜に、会社でカップそばなんか食おうとしてるよ・・・。
フーッ。と一つ大きなため息をついて目を開けた。
889 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 10:25:00.10 ID:WYfnSAso
TV画面から「新年、明けましておめでとうございまーーす!!」
という賑やかな声が聞こえてきた。
俺は「新年、明けましておめでとうございます。まりあ」と心の中で呟いた。
そしてカップそばをズルズルと食べる。
やっぱりまりあが作ってくれたそばの方が
圧倒的に美味しいなぁ・・・。
ともかく新たな年に突入した。
俺の人生で、最も悲惨な1年がスタートした。
891 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 10:26:29.47 ID:aon.xS60
淋しい年越しだね…
892 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/26(木) 10:28:31.15 ID:5GMkeTIo
年越しに一人で会社ってさびしすぎる・・・。
でも、TV業界に人は年越しに仕事はめずらしくないのかな?
>>892
日の出撮影や、中継班は会社出て前乗りしてるね。
まだその人たちは賑やかだろうね
896 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 10:38:03.45 ID:WYfnSAso
一旦マンションに戻ってから
俺は実家に帰る電車に揺られていた。
結局、大晦日から元日は徹夜で仕事をした。
今は朝の6時。
カウントダウンイベントのために徹夜で運行していたのかな?
そう考えると、鉄道会社の人も大変だよね。
忙しいのは俺だけじゃないんだね。
お疲れさまです・・・。
それにしても、みんな笑顔だよね。
初詣にでもいくのかな?
新年だもんな。
みんなウキウキして当然だよね。
こんな疲れた顔をしているのは、きっと俺だけだよ。
そう思うと少し笑えてくる。
俺は電車で約2時間揺られ、実家のある駅についた。
もうすぐおふくろと会える!
そう思うと自然と足取りが速くなる。
実家に到着した。しばらく家を眺める。
俺がおふくろと2人で暮らしていた家。
それは俺が出て行った時となにも変わってはいない。
少し懐かしくて、中に入るのが、なんだか照れくさいような・・・。
そんな不思議な感覚がした。
909 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 10:45:29.03 ID:WYfnSAso
玄関のドアを開く。
カギは空いていた。
俺は元気な声で言った。
「ただいま〜。帰ってきたよ。おふくろ〜」
するとすぐに居間の方から
パタパタという足音と共に、おふくろが出てきた。
おふくろ・・・。
なんだか少し懐かしく感じるおふくろの顔。
少しシワが増えたかな?
髪も少し白くなったかもね?
でもその優しい笑顔は何も変わってないね。
「おかえりなさい。光輝・・・。」
そう言ったおふくろの目は、早くも潤み初めている。
「ただいま。おふくろ」
919 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 10:54:15.73 ID:WYfnSAso
約8ヶ月ぶりに会ったおふくろははしゃいでいた。
「ちゃんとお野菜食べてるかい?母さんは心配だよ。」
「そうそう。お神酒持ってきてあげるから、飲みなさいね。」
「おせち食べなさいね。光輝はカズノコが好きだから多めに作ったよ。」
「あっ!甘いもの食べるかい?お饅頭があったはずなんだけど・・・。」
俺はつい、あははと笑ってしまった。
「いいよ。おふくろもここ座りなよ。一緒におせち食べようよ。」
おふくろは
「そうかい・・・」と言って俺の向かいに座った。
おふくろと向き合って座ると、この家に住んでいた時のことを思いだす。
それは妙に心地良い空間であった。
「光輝少し痩せたねぇ。お仕事忙しいのかい?かあさん心配だよ。」
俺の顔を覗き込みながら、おふくろはしみじみとそう言った。
「ん?大丈夫だよ。まだ1年目だし、慣れない部分で少し疲れただけだよ。
来年は後輩も入ってくるし!仕事はもっと楽になるよ!」
俺はおふくろを心配させないために、無理な笑顔を作った。
これは1年目の疲れでは無い。
完全なオーバーワークの疲れであった。
928 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/26(木) 11:11:01.14 ID:lvoHEawo
かーちゃんて 実家に帰るとこっちがうっとうしいくらい色々世話焼くよな
930 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 11:11:53.27 ID:HaNsjQUo
ああ。わかるな。
親元を離れて暮らして、久々に会ったカーチャンが少し懐かしくて少しウザイんだww
927 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 11:10:36.58 ID:WYfnSAso
「それよりさぁ。おふくろ・・・」
そういって俺は鞄から、お年玉袋を取り出した。
「はい。お年玉だよ。受け取って。」
おふくろは驚いた顔で俺を見ている。
そして「子供からお年玉なんか貰えないよぉ。」と言った。
「いや。受け取ってよ!俺就職が決まった時にね。
お年玉をおふくろに渡すのが夢だったんだ」
俺の言葉を聞いたおふくろがポロポロと涙をこぼした。
俺はそんなおふくろの手を取って、そっとお年玉袋を握らせた。
「ありがとうね。光輝・・・。」
おふくろは涙声でそう言った。
その後は2人でおせちを食べた。
そうそう!この味だよな!
親父が亡くなって、家がどんなに貧しくなっても
おふくろはおせちだけは必ず作った。
そのグレードを落とすことも、決してしなかった。
そこには貧しいなりに、おふくろの意地を感じた。
おせちを食べたあと、俺はおふくろの肩を揉んでいた。
おふくろの肩を揉むのも随分久しぶりだよな・・・。
物思いにふけっていると、玄関がガラガラと開く音がした。
「明けましておめでとうございますーーー!!おばさん勝手に上がるよーーー!!」
懐かしいその声・・・。
それは俺の親友、悟の声だった。
931 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 11:11:55.14 ID:aon.xS60
悟きたーーーーーーーーーーーー!!
932 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 11:12:00.82 ID:bqSHrqI0
ここからいよいよ悟登場か!!!!
934 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 11:12:25.96 ID:HaNsjQUo
悟・・・・・・
948 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 11:19:01.30 ID:WYfnSAso
居間に向かって、ドカドカと悟の足音が近づいてくる。
勝手知ったる幼馴染の家・・・ってやつか。
居間に入ってきた悟。
「おばさんおめでとーー。これ日本酒だよーー・・・」
俺の存在に気がついた悟が、驚いた表情で固まる。
「なんだよ!光輝!!帰ってたんかよーーー!!!」
相変わらず声のデカイやつだ。
俺の幼馴染であり、親友である悟はハッキリいってイケメンである。
身長も180cmあり、色黒でシャープな顔立ち。
速水もこみちにそっくりだ。
しかも社交性も抜群にあって。
スポーツ万能。趣味で3on3なるバスケもやっている。
職業はフリーターだが、全国の色々な場所を旅する
自称「自由人」である。
もちろん俺がコイツに勝てる部分は、外見でも内面でも1つもない。
952 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 11:22:51.49 ID:HaNsjQUo
微笑ましい正月の光景のはずなんだけどな・・・
なんで哀しいんだろう。
955 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/26(木) 11:23:39.00 ID:M7U5XYDO
悟スペック高杉wwwwww
きっとニノさんが一人暮らし始めた後も、ちょくちょく顔出してたんだろうな。
セリフと行動から何となくそんな気がした。
959 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 11:28:21.87 ID:WYfnSAso
「この後ね。お前の家に行こうと思ってたんだよ。」
俺がそう言うと「そうか!そうか!」と言って悟は肩を抱いてきた。
こういう行動がサラリと出来て、なおかつ嫌味がない。
はいはい。あんたは本当にカッコイイよ。
「そうだコレ飲め!高い日本酒だ!おぱさんも飲むよね?コップ3つお願いね」
本当に凄まじい社交性というか・・・。
なんというか・・・。
でも俺のおふくろも、悟のそういう性格は理解している。
根心の優しい、本当にイイ子だといつも言っている。
まさにその通りである。
今日も俺のおふくろを心配して、こうして訪ねて来てくれたのだ。
3人でおふくろのおせちを食べて
酒を飲み、大いに笑った。
やっぱり帰ってきて良かった。
仕事で張り詰めていた緊張が、ほぐれていくのが分かる。
やっぱりここは、俺が1番安らげる場所なんだな。
俺は悟を連れて自分の部屋に行った。
961 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 11:30:51.00 ID:x194PVIo
なんか胸がしめつけられる感じする
962 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 11:31:13.47 ID:v2tGf7k0
見てると胸が痛くなってきた
969 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 11:34:21.19 ID:WYfnSAso
ここも何も変わっていない。
この机で俺は、毎晩勉強をしたんだ。
なにも楽しみが無かった。
来る日も来る日も、それまでの行いを贖罪するかのように
勉強ばかりしていた。
俺は悟と再び日本酒を飲み始めた。
さすがに寝ていないので、酒の回りが早い。
それでも親友と酒を飲みながら話すのは本当に楽しい
ついつい飲みすぎてしまう。
俺は親友に報告した。
「実はさ・・・。俺彼女できたんだよね。」
974 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 11:38:17.87 ID:5iKTEGE0
あぁぁぁあぁぁ言っちまった…
978 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 11:40:42.49 ID:HaNsjQUo
彼女を親友に紹介する・・・
ごくごく自然な話の流れだよな・・・
979 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 11:41:13.75 ID:WYfnSAso
悟は驚いた様子で
「マジかよ!?どんな子なんだよ?可愛いのか?何歳なんだ?」
矢継ぎ早に質問をしてきた。
それらの質問に答えながら俺は最後に
「本当に大好きなんだ。こんなに女の子を好きになったの初めて・・・。今度悟にも紹介するよ」
と言った。
それを聞いた悟は
「んじゃ正月が明けたら、光輝ん家行っていいか?俺バイト辞めたばっかでヒマなんだ。
しばらくホームステイさせてくれよ!お前の住んでいる土地もブラブラしてみたいしさ。」
俺は気前良く言った。
「好きなだけいていいよ!俺は忙しいけど
他にも油田ってヤツとか、渡辺ってのがいて楽しいぜ!まるで下宿みたいだよ。」
そして俺は、酒に潰れてとうとう眠ってしまった。
「明日には帰らなきゃ・・・。仕事しなきゃ・・・。」
そんなことを考えながら。
意識が遠のく中で
悟がそっと布団を掛けてくれた記憶がある・・・。
982 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 11:41:49.41 ID:soZkMASO
胸が痛すぎてレスも出来ねえ
983 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 11:42:20.06 ID:HaNsjQUo
あああああああ
居候とか絶対にらめえええええええ
15 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 11:48:56.11 ID:WYfnSAso
区切りいいし一旦オチて仕事するね。
今日はもう1回くらい再投下したいと
思っています。ではノシ
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 11:49:21.28 ID:5iKTEGE0
>>15
お疲れー楽しみに待ってる!!
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 11:49:42.39 ID:s6qOFXEo
何で1年で婚約まで行くんだよおおお
まりああああ
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/26(木) 11:51:52.13 ID:04ZPvBwo
まりあ、フリーターと結婚か…苦労しそうだな…
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 11:55:00.62 ID:g4fuyKY0
俺はまだハッピーエンドだと信じてる
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/26(木) 11:58:42.30 ID:M7U5XYDO
友情と恋愛どっち取る?ってよく言うけど、実際その立場になったら相当に苦しいよな。
本当に苦しかったのは悟の方だったかもしれんなぁ
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 12:19:57.45 ID:W7j.Fn60
今のニノのまりあの関係はどうなのか気になるな
普通にしゃべりあえる仲なのかどうかww
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 12:24:13.44 ID:ZZg3DqU0
>>40
年賀状は来る仲なんだよな。
にのが自分を殺して関係を保とうとしているところを想像すると...
切ねえぇぇぇぇ
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 12:51:55.05 ID:k9kYjyE0
とにかく3人とも今が幸せなことを願ってます
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 13:06:11.69 ID:4eTAwkM0
>>49
そうだな
俺はニノとまりあと渡辺と悟が幸せだったら大丈夫
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 13:06:39.02 ID:4eTAwkM0
あ、あと油田も
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 13:27:46.65 ID:xDGCw0Q0
ていうか悟が高スペック過ぎて落ち込んだの俺だけ?
そりゃまりあも(女なら誰だって)惚れるわな・・・って。
そんな高スペックなら何もまりあじゃなくて他の女でも良かったじゃんかよ〜ってさ。
色々あったんだろうけど二宮が可哀想だ。
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 13:28:47.40 ID:gztFimI0
>>58
さすらいのフリーター(しばらく職無し)って高スペックかなぁ??
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/26(木) 13:35:24.03 ID:5GMkeTIo
若い頃の女性はそんな全国各地を廻って
経験した豊富な引き出しをもった男なら惹かれるよなぁ。
現実的な話を気にするのはもう少し大人の女性じゃない?
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/26(木) 13:54:47.10 ID:9Y5G4KQo
今更だがまりあの結婚、年齢的に早いよな
終わりがわかってるだけに、切ない。
77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/26(木) 13:56:50.75 ID:04ZPvBwo
親友の彼女はもちろん、元彼女でも手を出すのは俺にはちょっと理解できないな…
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/26(木) 14:55:39.86 ID:5GMkeTIo
まりあが大学生だったてのがニノにとってはかわいそうだったな。
社会を知らない人はやっぱり相手の仕事への理解が
あまりないだろうし、理解してくれといってもまりあにも酷。
普通の人にとっては、2,3週間休みなしなんて考えられないしな。
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 15:06:04.03 ID:gztFimI0
>>94
いや、この時期の二宮の多忙さはたとえ結婚していても
嫁が不機嫌になりそうなレベルではあると思う
それに自分で忙しさをひっかぶっちゃってるしね
122 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 18:07:08.64 ID:WYfnSAso
第17章 転落
「それじゃ帰るね!」
俺は玄関でおふくろにそう告げた。
当初の予定ではもう1泊くらいを考えていたが
そんな余裕はやっぱり無かった。
結局、俺の正月休みは1日だけとなった。
「本当に体だけには気をつけてね。無理だけはしないでよ」
おふくろは心配そうに俺を送り出してくれた。
「うん。大丈夫。じゃあね。」
そう言って俺は玄関を出た。
今度ここに帰ってくるのはいつだろう?
俺はふと、8ヶ月前の引越で
この家を出た時と同じことを思った。
でも今はあの時と状況が全然違う。
仕事では責任が課せられ
プライベートではまりあを大切にしなければいけない。
たった8ヶ月の間に、俺を取り巻く状況は変化したのだ。
俺は駅まで走った。
丸1日、24時間以上を無駄にした。
このロスは大きい。
早く会社に戻らねば!
電車の中でも俺は落ち着かなかった。
この時間があればアレもできるのに!コレもできるのに!と
仕事のことばかり考えていた。
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 18:09:02.96 ID:tgvmmUoo
>>122
おかえりー
124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/26(木) 18:10:13.33 ID:rKOM3kDO
いきなり過ぎわろた
ニノお帰り
130 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 18:11:09.45 ID:WYfnSAso
俺は会社に飛び込むと、早速自分のデスクに向かった。
スケジュールを確認し直してみる。
モーニングステーションが今月2週目のO.A
旅日記が4週目のO.A
どう考えても時間が無い。
1週目の末には、モーニングステーションのロケを行わなければ。
2週目の前半で、モーニングステーションのオフライン編集、ナレーション台本を作成。
その合間を縫って、旅日記のロケハン(ロケーションハンティングの略。ロケ地の下見)
旅日記の企画書を作成。
2週目後半で、モーニングステーションのオンライン編集とMA。さらにはO.Aの立会い。
旅日記の取材先に許可申請。
3週目の前半で、旅日記の台本を作成。技術打ち合わせ。ロケ準備。
3週目の後半で、はロケ準備。ロケ。
4週目で、オフライン編集。ナレーション台本の作成。オンライン編集。MA。そしてO.A
俺は冷や汗が出た。
できるのか?一体・・・。
こんなスケジュールで・・・。
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 18:12:30.75 ID:xDGCw0Q0
なんかここまで来るとさ・・・二ノは仕事が充実してるみたいだし、まりあは悟に任せて正解だったんだろうなーって思えてきた
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 18:14:24.38 ID:V7QvZc.0
どんな理由であれ悟がにくくて仕方が無い
138 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 18:18:48.16 ID:WYfnSAso
普通に考えてADの付いていない俺には、到底無理なスケジュールである。
あの天才田畑さんでも相当ヤバいスケジュールだろう。これは・・・。
しかも俺は長尺物が初めてである。
今回は2本ともがその長尺物だ。
もしどこかで、スケジュールがズレ込んだら・・・。
俺はそれを考えて、一瞬身震いがした。
でもやるしかない・・・。
やるしかないんだ・・・。
俺は早速仕事に取り掛かった。
その日からの記憶はあまりない。
日付は1月5日になっていた。
2日に会社に戻ってから一睡もしていなかった。
会社の新年会にも顔を出していない。
俺は自分のデスクにうつ伏せ状態になっていた。
体がピクピクと痙攣しているのが分る。
睡魔や疲労と戦っていた。
だめだ・・・寝ちゃだめだ。
でもこのままだと・・・。
今日は旅日記のロケハンに行かないといけないのに・・・。
その時、俺の目の前で携帯が光った。
着信だった。悟だ・・・!
電話に出た。
139 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 18:23:44.85 ID:WYfnSAso
「はい・・・。」
「おう!光輝。俺だよ」
「ああ・・・。」
「今お前の家の近くなんだけど、今日は何時に帰ってくる?」
住所と地図は、おふくろに預けてきていた。
早速、来てくれたんだ・・・。
「わかんない・・・。でも遅いよ・・・。」
今日は帰る予定など初めからない。
でも悟が来てるんだ・・・。帰らないと・・・。まずいよね・・・。
俺はボーッとした意識でそんなことを考えていた。
「そっか。俺はその辺ブラブラしているから!
終わりそうな時間になったら電話してよ!」
「あっ・・・。待って悟・・・。」
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 18:24:56.28 ID:qaA/jgso
うわああああああああああああああああああああああああああああああああy7
144 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 18:25:55.74 ID:lylT1Zg0
F5が止まりません・・・・。
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 18:25:59.78 ID:k9kYjyE0
まだまだサトルッチが憎めない
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/26(木) 18:24:37.87 ID:1k5/UBM0
このスケジュールは周りの人は把握してないもんなの?
南さんとか声かけてくれればいいのに・
>>142
してるよ。でも基本逃げてます。
もちろん「大丈夫か?」くらいは言ってくれますが・・・。
148 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 18:30:07.52 ID:WYfnSAso
「俺の電話が無い場合は301号に行って。
そこの油田・・・。友達だから。
事情説明してくれたらいいから・・・。」
でも油田も実家に帰っているかも?
どうなんだろ?
「もし油田がいなかったら・・・。」
まりあが帰っている。
昨日、そんなメールが来ていたような気がする。
「302号に行って。それ俺の彼女の部屋だから・・・。」
俺が紹介できないけど、まぁいいか・・・。
2人には早く仲良くなって欲しいし・・・。
今の俺ならば、そんなことを言わないかもしれない。
それは少し賢くなって、少し人を疑うことを覚えたといえる。
でもこの時は、純粋に悟とまりあを信用していた。
「信用していた」というのも適切ではない。
俺の親友と俺の彼女。
その2人になにかが起こるなんて、想像もしていないのだ。
151 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 18:31:23.12 ID:g4fuyKY0
らめえええええええええええええええ
152 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/26(木) 18:31:32.45 ID:NK1G9fM0
うわ〜〜!!!!キター・・・・
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 18:31:36.94 ID:WOPoYWoo
あああああああああああああああああああああああ
悟いれちゃらめえええええええええええええ
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 18:31:56.66 ID:.9W2jro0
うわあああああああああああああああああああ
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 18:32:13.23 ID:gztFimI0
なんか仕事にしろ悟にしろ安請け合いしすぎ。
悟に「歓迎するよ」と言う所まではよくても、せめて来る前に連絡ほしいとか
今はちょっと多忙過ぎとかなぜ言えないかなぁ
>>155
本当だよね。
仕事は新人すぎて自分のキャパ知らなかったなぁ。
片桐さんの件は絶対無理って分かったけどねwwこんな俺でも。
まりあも・・・恋愛経験少ないってやっぱダメだね。
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/26(木) 18:37:29.33 ID:1k5/UBM0
悟も押しかけるときは事前に連絡よこすのが常識だろ・・・
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 18:39:33.21 ID:WOPoYWoo
悟いきなりまりあフラグ立ってたんだな
続きこえええええええ
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 18:38:04.69 ID:aon.xS60
当時の二宮は悪い意味でいい人だな
157 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 18:35:11.46 ID:WYfnSAso
俺はその電話の後、なんとか気力を振り絞ってロケハンに出ていった。
もはや立っているのすら危うい。
しかし現場までの電車で眠れるのが、俺には有り難かった。
なんとかロケハンを済まして会社へ戻る。
すぐにモーニングステーションの台本を書く。
それが苦痛で仕方がない。
それでもやるしかなかった。
それが俺の仕事だ。
もうスケージュールは、1日だって延ばすことは出来ない。
台本が完成した。
もう22時になっていた。
それを局Dの木下さんにメールした。
これでOKが出れば、やっとロケに出ることが出来る。
そうすれば、少しは先もは見えてくるというものだ。
164 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 18:40:16.07 ID:WYfnSAso
俺はここでやっと悟のことを思いだす。
やばい・・・。
アイツ俺の部屋のカギ持ってないじゃん・・・。
俺は悟に電話をした。
悟が電話に出た。
「ごめん悟。いまどこ?」
悟は明るい声で言った。
「今まりあちゃんの部屋だよ!いい子だな。まりあちゃん」
ドクン・・・。
俺の胸が変な高鳴りをした。
なんだ?この感覚・・・。
「そ・・・そうなんだ・・・。まりあは?元気?」
「ちょっと待ってろよ!」
悟がそういって受話器から口を遠ざけた。
かすかに聞こえる声。
「光輝がまりあちゃんと話したいみたいだよ〜。」
しかしまりあの返事は聞こえない。
その代わりに、悟のはっきりした声が返ってきた。
「なんかまりあちゃん、カレーの材料切ってて、手が離せないんだと」
ドクン・・・。
またあの変な胸の高鳴りだ。
「そ・・・そうか。俺も今から一旦家に戻るよ。
お前、俺の部屋のカギ持ってないしさ。そこにいてくれ・・・。」
「はいは〜い」
という悟の返事を聞いて電話を切った。
俺は会社を出てタクシーを拾った。
169 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 18:41:55.23 ID:g4fuyKY0
もう・・・読むの苦しい・・・・・・。
175 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 18:44:10.48 ID:WYfnSAso
疲れていて、電車に乗るのが苦痛であった。
しかしそれとは別に、もうひとつの感情もあった。
早く家に帰りたい!
俺はタクシーでずっと考えていた。
なんだろう・・・。この感覚は・・・?
心にポツリと出来た、違和感とでもいおうか・・・。
仕事でクタクタのはずの脳が、妙にクリアになってゆく。
俺はタクシーを降りるとエレベーターを待った。
エレベーターが1階に到着すると油田が降りてきた。
「どうもどうも!いや〜二宮さん。なんかお久ですね〜。」
テメーいるんじゃねーかよ!
肝心な時に留守にしてんじゃねーよ!
俺はエレベーターに乗り込むと、3階のボタンを押した。
なんでだ?なんで俺こんなに急いでいるんだ?
彼女と親友が一緒にいるだけじゃんよ。
なんも急ぐことなんかねーじゃんよ。
181 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 18:47:02.94 ID:qaA/jgso
油田暇なんだから家にいろやああああああああ
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/26(木) 18:48:33.38 ID:Z4HT8NEo
悟がニノの彼女を盗る気まんまんだったようにしか見えん・・・・
186 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 18:48:56.77 ID:WYfnSAso
3階に到着すると、俺は真っ直ぐに302号へ。
慌ててインターホンを押した。
「はい!」
まりあの声だ。
「俺・・・。光輝」
すぐにドアは開いた。
「おかえりなさい!光輝くん」
まりあが笑顔で出迎えてくれた。
なぜかホッとする。
「お友達の・・・悟くん?待ってるよ。」
「うん。俺がここで待ってくれって言ったんだ。ごめんな」と言って
俺はリビングに上がった。
リビングでは悟がカレーを食べていた。
・・・なに?この感じ。
このすごく嫌な感じは?
悟は俺を確認すると
「よっ!遅くまでご苦労さん!」と言った。
俺は無言でリビングに腰を下ろした。
キッチンからまりあの声が聞こえる。
「光輝くんもカレー食べるでしょ?いま入れるからね!」
悟がコソッと俺に言ってきた。
「まりあちゃん可愛いな。やったじゃん」
まりあがカレーを温めながら言う。。
「悟くんって楽しい人だね。なんか光輝くんとタイプが違うね〜。」
どういう意味だよ・・・。
199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/26(木) 18:52:37.03 ID:1RA7skAo
もう無理…俺見てられん
203 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 18:53:52.71 ID:xDSgjU60
カレー食ってんのに、こんなに和まないシーンは初めてだな
209 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 18:54:41.45 ID:WYfnSAso
「いらない」
そう言って俺は立ち上がった。
まりあは「え?なに?」と聞き返してきた。
「今はカレーなんか食べてる時間ないんだ。すぐに会社に戻らないと」
悟はそんな俺の言葉を聞いて、目を丸くしている。
「悟。これカギ。303号だから。今度いつ帰るか分からないから
自由に部屋を使ってくれ。」
そう言って悟にカギを渡すと、俺はリビングを出た。
キッチンにいる、まりあの横をすり抜ける。
まりあは意味が分からない、といった感じでキョトンとしていた。
302号を出るとエレベーターに乗り込み、再び会社に急いだ。
嫌な感じの正体は分かっていた。
それは嫉妬心だった。
220 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/26(木) 18:56:38.07 ID:P/HCQTk0
あああああああああああああ
二人そのまま残しちゃだめええええ
212 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 18:54:45.75 ID:lylT1Zg0
書いてる本人が一番辛い…
ここでやめられたら、こっちが辛い…。
210 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/26(木) 18:54:41.89 ID:3wyD2x.o
ところで、ニノは今でも悟と親友なの?
215 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 18:56:01.34 ID:WYfnSAso
>>210
今のこの段階で知りたい?
217 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/26(木) 18:56:34.08 ID:3wyD2x.o
>>215
いや、やっぱりいいですwwwwwwwwww
最後にとっておきますwwwwwwwwwwww
226 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 18:57:52.00 ID:xDGCw0Q0
悟のスペックは内面が素晴らしいはずなんだ。
こんなことするヤツじゃないんだ。。。
231 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 18:59:33.39 ID:WYfnSAso
今日はここでオチますね。
でもあれですね。
ちょっと精神的にきますねwwさすがに。
今なら平気で書けると思ったけど。
これから書くの辛い場面満載です。
頑張って書かなければ・・・。
それじゃ皆さんノシ
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/26(木) 19:00:13.16 ID:1RA7skAo
おつかれ。
あんま無理はすんなよ?
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 19:00:33.88 ID:aon.xS60
頑張れ!二宮
お疲れ様。
240 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 19:01:02.41 ID:WOPoYWoo
おつかれ
きついかもしれないけど続きがんばってほしいぜ
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 19:03:10.48 ID:VHhoTag0
二宮おつかれー
がんばれよ!!まってるぜ。
248 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 19:02:08.89 ID:lylT1Zg0
おつかれ。
少し落ち着いたら続きを頼むよ!
ニノのペースでおkだから
249 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 19:02:30.88 ID:WYfnSAso
あっ。精神的にきつくてのオチではないので!
大丈夫ですよ〜ノシ
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 19:03:20.32 ID:xDGCw0Q0
>>249
いやもうこの時点で説得力が全然ないんスけどニノちゃん・・
344 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 20:01:33.04 ID:WYfnSAso
ちょっと1つだけレスしとくね。
やっぱり文章って本当に難しくて
かなり丁寧に書いたつもりでも
書ききれていない部分もあるね。
悟がアポなしで来たのは
ヤツなら俺と連絡を取れなくても
カプセルに泊まるし、最悪は野宿でもするつもりだったと思う。
変な野草も食い分けるワイルドさがあるヤツです。
まりあの部屋に行くのも、ヤツならなんの抵抗もないだろな・・・。
アイツの社交性ハンパないから
(これは家の実家に来たくだりで、なんとなく分かるかも?)
とにかく海外行っても、その日知り合った外人の家に泊まれるやつですww
英語カタコトでww
あと、まりあにはよく悟の話をしていました。
だから俺の親友ってことは知ってましたね。
みんながどんな意見を言っても、俺は自由だと思っています。
ただ参考資料としてというか、書ききれなかった情報だけは
置いておきますね。ノシ
348 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 20:03:13.35 ID:xDGCw0Q0
>あと、まりあにはよく悟の話をしていました。
>だから俺の親友ってことは知ってましたね
それっていつの話なの?仕事が忙しくてまりあはほったらかしてたんだよね?
355 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 20:07:35.86 ID:WYfnSAso
>>348
そこまで表現するとさすがに本編では・・・だけど。
例えば初めてまりあのカレー屋行って
一緒に帰った時でも「俺の友達に悟っていてさぁー」とか
川辺でデートした時でも
「親友の悟って前話したじゃん?あいつその辺の野草を・・・」
ってな感じで「いつ?」と聞かれても話すぎて
そこまでは本編に入れきれない状態です
356 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[]:2008/06/26(木) 20:08:45.43 ID:xDGCw0Q0
>>355
そっかー乙かれー、でも二宮は今は幸せなんだよね?
359 :二宮 ◆htHkuunP2I[]:2008/06/26(木) 20:09:59.18 ID:WYfnSAso
>>356
どうだろう・・・。それは最後まで付き合って下さいな!
その時に判断して下さい!
んじゃ仕事しますね。ばいばいノシ
378 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2008/06/26(木) 21:42:38.19 ID:nhxyPrco
不幸が絶対にくるって分かってるから
なんかこれから読むの辛いな